サンフランシスコで発酵ソムリエツアー
1896年アメリカサンフランシスコにて創業。「スチームビール」の名称を使います。地元サンフランシスコでうぶ声をあげたものの終わってしまいます。しかし1965年前社長のフリッツ・メイタグ氏が閉鎖寸前のアンカービール社を買収しました。
こうして半世紀ぶりに復活したスチームビールは、アメリカ全土でも評判となり現在でもクラフトビール運動の先鞭となって活動しています。発酵ソムリエとしてオススメしたいと伝えたところ、皆さん、賛同してくださいました。
ウーバーが便利です。行きたいところを指定して、携帯電話から呼び出せば、近くにいたウーバー契約している自動車が来ます。お互いを確かめると乗り込みます。少し早く現地につきました。ショップがあるので、お買い物をしてツアーの始まりを待ちます。
サンフランシスコには、クラフトビールの工房がいくつかありますが、ここは有名です。しかし、最近サッポロビールにセル・アウトしたそうですが、従業員はそのままアメリカ人なのでホッとしています。アンカースティームビールという名前で登録商標をとっています。ドラフトでもなくスチームビールです。
いよいよツアーが始まると、いきなりの試飲。開始したのは、金脈を当てにして集まってきたアウトローにビールを振る舞ったところ大好評。25年して、アンカービールと名乗りました。
サンフランシスコの大地震、アンカービールのラベルでロゴがひっくりかえっているのは、地震で逆さまになったことを表しています。大火事。そして禁酒法。ずいぶんなところを通り抜けてきました。実際、何度も倒産しては、違うオーナーが買ってを繰り返しています。しかし、スチーム方式はずっと守られています。
種類は、そのスチームだけでなくスタウトの黒ビールも美味しいです。
レモンラーガーもさっぱりしていてコクがあります。工房はビルディングの中で全て完結します。上から下へ重力を使い次の工程に渡していきます。コッパーの窯がある別室からツアーが始まります。モルトビールの段階では技師が感で調節をしています。
日本のツアーと違うのは、車椅子の方にアテンダントがついて別ルートで階段ではないところを通してくれるので、ツアーガイドの言葉は聞き逃さないですみます。
一通り終わって再びテイスティング。かなりの量と種類が飲めます。因みに、飲み比べセットのことをフライトといいます。皆さん、私が航空業界なのでフライトと言っていると勘違いされていますが、A school of fish 魚のグループみたいに決まり言葉なのです。A flight of Anchor beer アンカービールの飲み比べセットという意味で使います。