【発酵ソムリエ】講演出張のついでにおじゃました西堀酒造は秀逸。
小山市の西堀酒造は、栃木県初のウィスキーも造っているチャレンジし続ける酒造です！
若盛で有名な西堀酒造は、栃木県小山市にあります。明治五年からの酒蔵です。
当主は、第５代の西堀和男氏が継いでます。今回の見学も自らがされました。大正時代に建てましした広い敷地に、新たにウィスキー蒸留所も併設されました。
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西堀酒造のホームページ
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私は、静岡県の掛川市というところの出身なのですが、ここのお城の頭首は、江戸時代末期、山之内一豊でした。その山之内一豊が、徳川家康について東北を攻めるために戦いこの地まで軍をすすめたのです。ところが、それまで天下を納めていた秀吉軍と戦うチャンスである「関ケ原の合戦」に勝機を見出し、戻って戦うべきだと、家康を説得したのが山之内一豊なのです。そこで、この「引き返し、関ケ原に行こう！」のスピーチをした栃木県小山市は「小山評定」という歴史的な場所になります。
この決断を促した山之内一豊は、関ケ原では「安全なテリトリー」で戦わせてもらい、合戦が終わった後には、土佐藩をもらうことができました。
栃木県小山市に何度も呼ばれるのは、この山之内一豊の「ご縁」ではないか？と思っています。
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長屋門は、国道からも目立ちます。杉玉も新鮮な人もいることでしょうか?
煙突の赤レンガは、東京駅度同じで、大正時代の大地震で、入った亀裂。上にピッ!と走ってました。
国の有形文化財です。
まだ、秋なのでひやおろしも飲めます。この春にしぼり、夏に熟成して秋に出したばかりのものです。酒造に秋に行く方は、お愉しみです。日本の方はこういう「作りたて」「生」に価値をかんじます。
米ところです。山田錦を元に改良した酒豪最適米です。土地の人は、西堀酒造さんに行くと言うと、海中に日本酒を沈めたということを皆さん言います。そういう熟成酒もつくっており、6カ月ほど海の底に寝かせるだけでふじつぼがついて、それらしくなりすべてシンガポールの富裕層が買ってくれたそうです。海外の方は、ヴィンテージで古いお酒である方が価値があることと、貯蔵の仕方で味がまろやかになります。
今回、伺いました栃木は、特に小山市の中でも場所に田の名前が多い、、、。美しい田で美田。隣が豊田。田んぼアートが有名です
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貯蔵したお酒・・・ということで、栃木の石きり場からの石に貯蔵されている門外不出の瓶。これも海外の方に人気があります。
もちろん、蒸留技術があるので、ウォッカもつくっていらっしゃいますからジンも時間の問題でしょうか？
この酒粕、お料理用に販売ではなく、更に絞ってお酒を造ります。
特筆すべきことは、カナダから発芽大麦を仕入れ、ノンピートのウィスキー蒸留所をつくっていらっしゃいますから驚きです。
ピートや練炭でスモーキーにしている日本の蒸留所は存じていますが、あえてノン・ピート。スコッチのウィスキー蒸留所がやらないことを次々と挑戦しています。
そして、みたことのない発酵樽や蒸留するためのスティルポットが並ぶ場所に、バーカウンター併設のパーティー会場までつくってます。
樽に入る前のできたて透明ウィスキーの匂いを嗅いでみました。すでにウィスキーの香りになっていました。
まだ、瓶詰めまでには何年かかかりますが、面白いウィスキーができるということで、ウィスキー文化研究所なでが雑誌で取り上げています。
ウィスキー文化研究所
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https://scotchclub.org/lecturer/mamoru-tsuchiya/
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パーティー会場の外もラウンジ？として使える雰囲気ですね。
イベントやセミナー開催もされているそうで、試飲もできます。
なんと旧式冷却にたくさんの水を使うので、冷却シートも設置するなど工夫のポイントが少なくありません。
そして、忘れてはいけないのが、透明タンクを使いLEDをあてたお酒。本来は、杜氏の感で櫂入れをしていたのですが、混ぜなくてもよい状態ではないか。など、中の様子がわかるために開発しました。
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今は、一歩進んで、LEDのライトをあてて違う種類のお酒を造っています。
Youtube 西堀酒造
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https://youtu.be/AeVY98lY_Jw
波長の長さで、赤い光を当てると（赤外線に近い）暖かい、心地いいということでどんどん発酵して、糖分を分解しきってドライなお酒になります。
ところが青い光を当てると、菌にとっては、すごいストレスになり、こんな環境でも発酵しなくてはならないと努力の結果、うまみやこくがあり、酸味などの味もあいまった複雑系のお酒になります。
とにかく、科学実験のようでいろいろと面白い取り組みをしています。それには資金が必要。インバウンドや海外に販路を広げることができるように情報交換させていただきました。酒蔵見学は、試飲もガイドもついてたったの５００円。グラスのお土産つきです。おすすめできる酒造さんです。
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講演時の写真もついでに。