【発酵ソムリエ】日本海側で発展した泡立て茶は、北前船で運ばれた?

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【発酵ソムリエ】日本海側で発展した泡立て茶は、北前船で運ばれた?

島根と鳥取の「ぼてぼて茶」と富山の「バタバタ茶」をつなぐのは?


島根や鳥取のぼてぼて茶は、お茶漬けの要素を含んでいるという点で特徴的です.

https://matsue-chanoyu.jp/shop/shops/view/50

北前船の船乗りがビタミンやミネラルを摂取するために使用したかどうかについては、調査中です。
ただし、船乗りたちは長期間航海に出ることが多かったため、保存が効き、栄養価の高い飲み物が重要だった可能性はあります。

バタバタ茶は、プーアル茶と同じく発酵茶ですが、保存が効き、腸内環境を改善する効果があると言われています。
年配の人々が塩を加えて飲むことで、農作業によって失われる塩分を補う意味もあるかもしれません。

***ぼてぼて茶****

島根の松江でいただいたぼてぼて茶は、お茶屋の店主によれば、殿様が飲んだ高貴なお茶だと言われています。
お茶漬けとして、十穀米、高菜、たくあん、黒豆、野焼、椎茸、高野豆腐を別皿で出されますが、
それを泡だったお茶の中にいれます。お茶は、番茶にお茶の花を乾かしたものをいれてあり、それが泡立ちに役立ちます。

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ぼてぼて茶は、松江のラフカディオ・ハーンの生家の前にあるお茶屋でいただけます。


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お堀のまわりを遊覧船がまわっています。殿様の気分でいただきます


*******バタバタ茶********

https://www.asahi-tabi.com/asahimachi/262/

一方、朝日町のバタバタ茶は、島根県の朝日町で作られているお茶で、ぼてぼて茶とは異なる特徴を持っています。
バタバタ茶は四国の発酵茶を髣髴とさせます。番茶ではあろう棒茶と葉っぱを蒸してから室で何日も発酵させ、60度以上にキープします。
発酵と熟成が重なると碁石茶のように固くなってきますが、まだ完全に固くならないうちに製品にします。
高齢者は、固くなったものをいただきたいと希望される傾向があるそうです。

 

バタバタ茶伝承館の近くにある泊駅から1時間半の距離に位置しており、比較的自然環境が豊かな場所にあります。
自然環境の中での散歩や運動は健康に良い影響を与えることが知られています。長寿のブルーゾーンに通じます。

また、多くの人々が農作物を作っています。地域の食文化や自給自足の意識が高い可能性があります。
新鮮な野菜や食材を摂取することは、バランスの取れた栄養摂取につながります。

バタバタ茶がお茶漬けではなく、「漬物(大根の酒粕漬け)(きゅうりのぬか漬け)」
「えんどうのごまよごし」や「せんべい」
と一緒に楽しみました。
漬物は乳酸発酵によって作られ、腸内環境を整える効果があります。また、せんべいはカロリーを抑えた軽食として適しているかもしれません。

農民が兼業で漁師もしていたことは、昔の日本において一般的な光景でした。
彼らは農作業の合間に漁に出かけ、収穫した野菜や漁で獲れた魚介類を自分たちの食事として摂取していました。

特に農村部では、川や池、海など水辺に近い地域に住んでいることが多かったため、漁業の機会が豊富でした。
漁師としての活動は、季節や天候に応じて行われ、農作業の合間に行くことができました。

彼らは野菜を収穫した後、塩水につけることで保存性を高めることが一般的でした。塩水漬けにすることで、
野菜の鮮度を保ちながら腐敗を防ぐことができました。また、塩水に漬けることで風味が増し、野菜がより美味しくなるとされています。

塩水漬けは保存方法の一つであり、野菜を長期間保存するために用いられていました。
漁師としての活動で獲れた魚介類と一緒に、塩水漬けの野菜を食べることで、バランスの取れた食事を摂ることができました。

さて、元CAとしては、北前船で「お茶漬け」を食べたから
日本海の街に泡立て茶が派生したという説をとります。
飛行機の乗務中は長時間の勤務やタイムゾーンの変化による食事のリズムの乱れがあります。
そのため、お茶漬けは簡単で栄養豊富な食事として好まれることがあります。

お茶漬けは、飛行機の機内で手軽に作ることができるため、乗務員の間で人気があります。飛行機は、船からその文化を踏襲してきました。
ご飯とお茶、そして具材として魚や漬物を加えることで、バランスの取れた食事となります。また、お茶漬けは胃腸に優しく、飛行中の体調管理にも役立つとされています。

夏目漱石の公開日記にお茶漬けを番茶でいただいた話が書かれていることもあります。夏目漱石は、日本の文学者であり、当時の日本の生活や食文化を記録した作品を残しています。お茶漬けは、昔から日本の家庭料理として親しまれており、そのシンプルさと美味しさが多くの人々に愛されてきました。

バタバタ茶伝承館のお話は、K・Nさんによるものでした。ありがとうございました。

もう少し、泡立て茶について・・・これからも調べてみようと思います。

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茶葉と小枝もあわせて刈り取り、蒸していきます。番茶を作るイメージです。


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木の箱がムロです。この木の箱やガーゼに「蔵付き酵母」がいるのでしょう。


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鍋でガーゼに茶葉を入れた状態でぐつぐつ煮ていきます。プーアル茶と同じですが、温度は高めです。


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夫婦茶杓・・・これを作る方も朝日町にだけいらっしゃいます。継承が危ぶまれています。


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並行にもってシャカシャカと泡立てます。一部の高齢者は、塩をふって飲みます。


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パンフレットによると茶葉もこの地のものです。長寿のブルーゾーンに必要な条件と重なるものが多い地区です。