【発酵ソムリエ】福井県鯖江市のフィールドワーク
コンパクトに体験を中心に楽しむ福井県鯖江の発酵フィールドワーク
眼鏡で有名な鯖江へ。
予約時間になるまで、眼鏡ミュージアムへ。鯖江には、眼鏡産業に従事する人たちばかりだとか・・・。国家資格にしたい、というポスターがたくさん貼られていました。最近では、弁護士や税理士も余っているのですから国家資格にしたからといって、少子高齢化で人口が減っていく中で安心はできないのです。
https://www.megane.gr.jp/museum/
インバウンド需要を全く考えてこなかったと言われる福井。もったいないことがたくさんあります。確かに、外国人用のテンプルが下から上に伸びているようなものがありません。レンズの技術は、ドイツからというストーリーが展示されているのに、日本から海外への進出を考えないのでしょうか?
クルーズ船がとまればいいのですが、岩が多いようです。
さて、今回は久保田酒店さんへ。福井の主要な日本酒の飲み比べです。5種類出していただきました。
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一つ目は、白岳仙
福井県福井市安原町 安本酒造有限会社 創業嘉永6年(1853)。約160年間、酒造業に専念している老舗蔵元。福井県福井市の田んぼが多い地に蔵を構える安本酒造。
最初は、能登から杜氏を呼んでいたそうです。蔵元内の井戸から中硬水である白山水脈伏流水を、仕込み水として使用。すっきりとした味わい。五百万石を使っています。
二つ目と三つ目は黒龍
創業1804年(文化元年) 初代蔵元 石田屋二左衛門以来、手造りの日本酒を追求して来た黒龍。こちらも
手軽に楽しめる吟醸酒「いっちょらい」こちらも酒造好適米「五百万石」を使っています。
吟醸してあるのですっきりとしていながら、フルーティ。黒龍のカジュアルラインのようです。
ここは、社員として入った方が、杜氏(能登系)の方にみっちり修行して昇格して杜氏になったというまさに
鯉が竜になったようなお話でした。
黒龍のもうひとつは、夏しぼり、思いっきり、この暑い日にたくさん飲みたくなる爽やかさです。
全体的にドライです。
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四つ目は、常山
「常山」を醸すのは、文化元年(1804年)に酒造りを始めた老舗蔵元、常山酒造。銘柄は「じょうざん」ですが、蔵元は「とこやま」と読みます。
常山酒造が得意な「超辛」の日本酒の定番品。辛口が好みであれば、ぜひ、試してみてください。ホテルが福井なので近い・・・
しかも、発酵ツーリズムというパンフがあり、そこに載っていました。
9代目のセンスがいいそうですが、酒蔵見学はできません。残念。
五つ目は、梵
梵・艶 | 日本酒「梵」の酒蔵 | 加藤吉平商店 (born.co.jp)
いろいろなところに書いてあるので覚えてしまいました。ちょっと粋に美味しく飲めるお酒なのです。「艶」の伸びやかな文字は、蔵元直筆。レインボーの箔押しで、七色に輝いています。
艶は旨味だけではなく甘みもあり深みもあり、様々な色を出すことを考え造られたお酒だとか。こちらは、山田錦を使っています。お酒をマイナスの低い温度帯で1年熟成させます。
氷温熟成することで、熟した果実のような素晴しい香りが立ち上がり、なめらかで深い口当たりの日本酒になるそうです。
世界にたくさん出されています。インバウンドが苦手でもECは得意なのですね。
1860年創業の加藤清平商店になります。
もともとは福井の両替商の庄屋だったようです。初代が日本酒に魅せられ本格的に日本酒造りに取り組むようになり、現在は代11代目の店主が日本酒梵を手掛けているようです。
おつまみが出てきました。実は、あまりに暑くて、予約した時間より早くいってしまいました。そこで、簡単にあるもので、といいつつ
福井のメロン・焼いた熟成塩ウニ・ヤングコーンを焼いたもの・ほらるいかと甘えびの干物を出していただきました。
車社会だから、街路樹もところどころにしかなく、歩行者には優しくない工業都市鯖江。しかし、久保田酒店のご主人と奥様のおもてなしで、短い時間で一連の日本酒を飲み比べすることができました。
福井には、行きは「サンダーバード」に乗り、帰りは「路面電車」で戻りました。これは、どの国の人でも楽しいと思います。
インバウンドが戻ってきた時に、あまりお土産を買ってもらうことだけでなく「体験」をコンパクトにしていただくには、どういう方法があるのか?考える日々です。何かフィードバックがあれば、是非お知らせください。