2019年1月1日
発酵ソムリエ レポート 2018.12.31 志田貴好
酒の発酵カード大会レポート
日時 2018年12月4日(火)、12月11日(火)
場所 横浜市保土ヶ谷区
昼間はアグリビジネス(農業)、日が沈むと塾講師家庭教師のごんしの助(志田貴好)です。
今回、小学生と発酵カードで遊ぶ機会を持てました!
やった!
酒の発酵を未成年である小学生と学ぶ、
どんな結果になるのでしょうか。
◉酒の発酵カードゲーム開催までの経緯◉
いつも理科社会を指導しているA男くん(小学6年生男子)という生徒さんがいらっしゃいます。
生徒さんご一家とのやりとりの中で、
そもそも理科、社会というものに対して、全く興味を持たず困っている。
どうやら、学校の授業に興味が湧かないから条件反射的にもう無理!やりたくない!
という状況のようでした。
そんな中、少しでも理科社会嫌いを解消すべく、 まずは理科、社会に関係することに対して興味を持ってもらえるようになって欲しい、
というご要望をいただきました。
そこで、普通に小学校のテキストの解説や問題やってもダメなので、
どんな事をこれから中学、高校に進むと学ぶのかをという逆算的に話をし、
中高生以上が読む理科社会に関係する本、参考書をテキストに使いつつ、
理科でも大雑把に化学、物理、地球、気象、天体、生物があり、
社会も歴史、地理、公民、政治経済がある。
それぞれ専門的になるとこれだけ奥が深くなり面白いよ、
こんなところが実生活とつながっているよ!と授業を進めていました。
時には、漫画、カードゲームを使うこともあり、
化学の元素記号のカードゲーム、SDGsカードゲームを体験してきていました。
そして、A男君は
「他にも面白いカードゲームはないの?」
と私に聞いてくるようになり、
発酵ソムリエベーシックを受講し、酒の発酵カードを知った私でしたが、
受講直後は、化学式と消化にも関係する酒の発酵カードがあるよー、と言いたくとも
小学生だし未成年で飲めない日本酒に興味持つかな〜、
と踏み切れずにいました。
そんな中、元素記号のカードゲームを何回もやることで、
なぜこの元素がこんな元素記号なのよ?
という簡単な疑問から始まり、
元素から元素記号の発見と歴史、元素周期表へ、そして化学式へと
化学全体への興味が湧いてきたA男くん。
そして、人体も化学だ!発酵も学ぼう!と消化系の学びも始めていました。
よし、化学→消化系ならイケるかも!
ここはひとつ、発酵の勉強も兼ねて酒の発酵カードゲーム紹介してみるか、
と、
まずはお酒の作り方の新しいカードゲームもあるよ〜、興味ある?
という感じで話をし、
何気に酒の発酵カードをチラッと見せたところ・・・!
一言目は、
「このマーク見たことある!なんだっけ?」
という第一印象が(涙)。。。
(それはきっと不◯家だ・・・心の声)
とはいうものの、
本人自らカードゲームの箱を開け、説明書を見始めること数秒後、
やりましょう!やってみたい!
お酒に日本酒があるのは知っている。
他のお酒は何なの?
いつからあるの?
日本酒がどんな風に出来るのかは知らないし、 誰も教えてくれないし、興味もわかない、
そもそも発酵ってなんだよ!
すごい食いつき!
ビックリです!
そして、
日本酒とか、発酵とか知らないから知りたい!
ゲームやってみたい!(やっぱりそこか!)
ということでゲームの前に、
発酵は化学だ!と叫びつつ、
簡単に発酵と腐敗の違い、
身近な発酵食品は知っている?
納豆、漬物、甘酒、キムチ、
実はチョコレートも!
そして日本には酒蔵というものがあり、そこで日本酒を作っているよー、
酒蔵に伺う時には納豆食べたらいかんぜよ!
という話をしました。
すると、キラキラした目をさらにまん丸にして、
「カードゲームやりたいっ!やりましょう!」
という返事がっ!
という事で、開催することになったのでした。
◉酒の発酵カードゲーム開始◉
ゲーム開始にあたり、ゲームルールの説明をしました。
トランプの七並べに似ている、
必ずしもカードを全て手元からなくすのが目的ではない、
高い日本酒を作り合計金額が多くするのが目的、
目先の利益で安い酒にするのもあり、
人の邪魔をするのもあり、
チームワーク?目先の自分の欲望?どうすれば高いお酒を飲むことができる?
と、簡単に説明。
◉そして、第一回目開始!◉
白米から麹へと進み・・・
アルファベットを復習しながら、白米、心白、麹・・と発酵に関する英単語を覚えつつ進行。
麹がKoji、とそのままなのに感動。
ただカードを捨てていけばいいのではなく、どこで何を完成させたいか、
他プレーヤーを邪魔するのかしないのか、
等々、いろいろと深く考えながら進めるのがとても嬉しそうです。
続く