2018年12月10日
創業172年☆自家製米糀の「天野屋」
東京・神田明神参拝後に甘酒でホッと一休み。
こちら天野屋さんの甘酒ファンは多いのではないでしょうか?
私が麹に目覚めたのは、こちらのお店がきっかけでした。
こちらの店内(茶屋)に入ると香ってくる麹の香り。
なんと!店舗の地下6mに「室(ムロ)」があり、現在でも昔と変わらず「手入れ」と呼ばれる手作業で米をほぐす作業から麹菌をつけて自家製米糀を造っているそうです。
長年地下6mから醸し出された麹の香りが店内に浸透されているのですね。
そして、機械ではなく丁寧な手作業は、甘酒の優しくまろかやな甘さを造りだす秘訣だそうです。
何故?こんな場所で糀作りを??と思ったのですが、この場所の温度や湿度が麹菌にとって理想的だったことから、創業当時からその一つを室(むろ)として利用しているそうです。
※以前はダンジョンのような地下トンネルに複数の麹室があったそうですが、現在は一つの室以外は全て
埋められその上にマンションなどが建設されてしまったそうです。
是非、麹室を見学出来れば…と伺ったところ、先代からずっと大切に受け継いで育ててきた「天野屋」だけに
生育する貴重な麹菌を雑菌から守るために職人以外は立ち入り禁止にされているということでした。
それはそうです!ごもっともです!と納得!!
店主のお話しを伺い、天野屋さんは「麹菌」を神のように神聖なものとして、家宝として大切に崇めているのが良く分かりました。(注1.下の写真は麹室の中。神聖さを感じます)
私も毎日麹菌(自家製発酵調味料)を頂き、その恩恵は計り知れないと感じています。日本の食文化、健康維持には欠かせない麹菌。の存在が今回の天野屋さんのお話しを伺う事でより一層貴重で、日本人がこれからも大切に次世代へ伝え続けていかなければいけないと改めて感じました。
壁の赤煉瓦には無数の菌
ブルーがかったもの、ピンクがかったもの…
その光はまるで地中の珊瑚のように美しい。とか。
以前の麹室地図も添えて・・・。
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甘酒という文字が目立ちます
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神の降臨する糀
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様々な菌の様子です。
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レンガについている無数の優良な菌の数々・・・175年の積み重ね
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アマンツボを思い出す陶器の壺
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糀を醸しています。
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江戸時代の地図・・・。神々しいものです。