クライシス マネジメント理論について

クライシス マネジメント理論について

安全大会の講演で説明しているのは

ヒヤリハット

ゼロディフェクト

ヒューマン・ファクター等

これらは、立教大学の芳賀 繁先生の理論に基づきます。

きっかけは、NPO日本コーチング協会の神奈川チャプターで講師の卵という名前のプロジェクトを私は・・・率いていました。

第一回目は、全日空の整備部長だった「宮崎史郎」さんでした。

タイトルは「失敗学」・・・一緒にお勉強させていただきました。

失敗学

飛行機の客室で働いていた私としては、整備の方のお話は

共通することが多いのです。そして、何よりも双方向コミュニケーション。

これは、人間の脳が編み出す言葉の問題です。

航空業界では「ご安全に」は言いませんが、建設やメーカーでは

言います。この言葉が生まれた背景も日本らしい「潤いある関係性」

が、あります。

日本航空の安全啓発センターができた経緯には、柳田邦夫先生のクライシス マネジメントの発想があります。

つまり、御巣鷹山の事故残骸を世間に見せる施設を作ることで、安全を語り継ぎ、自分ごととして考える癖をつけるのです。

もともとは、東アジアの私達には、死などは隠す傾向にあります。

中国では新幹線事故があったら、埋めて隠していましたね。

圧れき隔壁の修理ミスはボーイングによるものでしたが、いつまでも御巣鷹山は、JALの事故として語り継がれるのですから。事実を認めるところから始まります。

その後、宮崎さんは、全日空の看板を背負って「安全啓発」という研修にして売り物にするとは思ってもみませんでした。

JALは、それができない・・・御巣鷹山があるから。

そして、今、御巣鷹山を経験した社員はJALには5%しかいないのです。

仲間を亡くした痛みを元に語り継ぐパッション。

これをやらなくては、いけないミッションが、事故を経験した私にはあるのです。

 

特に、報告すべきことがあっても上が怖くて言えない・・・これだけは、

避けなければいけません。

縁あって、管制官の世界にも身を置かせていただけました。

ワーキング・グループの活動は面白いものです。

大田区で活動しているので、大田区おたくのブログも書いています。

何かとCAが出てきますね?

航空業界で語られている安全に対するハウツーを他の業界でも是非、生かしていただきたいです。

5%とは、あれから大きな事故がおきてないという

ことです。