2018年7月16日
安全大会の講演で説明しているのは
ヒヤリハット
ゼロディフェクト
ヒューマン・ファクター等
これらは、立教大学の芳賀 繁先生の理論に基づきます。
きっかけは、NPO日本コーチング協会の神奈川チャプターで講師の卵という名前のプロジェクトを私は・・・率いていました。
第一回目は、全日空の整備部長だった「宮崎史郎」さんでした。
タイトルは「失敗学」・・・一緒にお勉強させていただきました。
飛行機の客室で働いていた私としては、整備の方のお話は
共通することが多いのです。そして、何よりも双方向コミュニケーション。
これは、人間の脳が編み出す言葉の問題です。
航空業界では「ご安全に」は言いませんが、建設やメーカーでは
言います。この言葉が生まれた背景も日本らしい「潤いある関係性」
が、あります。
日本航空の安全啓発センターができた経緯には、柳田邦夫先生のクライシス マネジメントの発想があります。
つまり、御巣鷹山の事故残骸を世間に見せる施設を作ることで、安全を語り継ぎ、自分ごととして考える癖をつけるのです。
もともとは、東アジアの私達には、死などは隠す傾向にあります。
中国では新幹線事故があったら、埋めて隠していましたね。
圧れき隔壁の修理ミスはボーイングによるものでしたが、いつまでも御巣鷹山は、JALの事故として語り継がれるのですから。事実を認めるところから始まります。
その後、宮崎さんは、全日空の看板を背負って「安全啓発」という研修にして売り物にするとは思ってもみませんでした。
JALは、それができない・・・御巣鷹山があるから。
そして、今、御巣鷹山を経験した社員はJALには5%しかいないのです。
仲間を亡くした痛みを元に語り継ぐパッション。
これをやらなくては、いけないミッションが、事故を経験した私にはあるのです。
特に、報告すべきことがあっても上が怖くて言えない・・・これだけは、
避けなければいけません。
縁あって、管制官の世界にも身を置かせていただけました。
ワーキング・グループの活動は面白いものです。
大田区で活動しているので、大田区おたくのブログも書いています。
何かとCAが出てきますね?
航空業界で語られている安全に対するハウツーを他の業界でも是非、生かしていただきたいです。
5%とは、あれから大きな事故がおきてないという
ことです。