2018年12月29日
オカメ納豆で有名なタカノフーズ工場見学を親子で体験!
タカノフーズさんの「おかめ納豆工場」見学レポート
『親子 de 原点回帰 〜発酵のちからを求めて〜』
はじめまして。現在、温かい異国の地マレーシアで親子留学中(2017年に渡馬)の三児のママです。
マレーシアで手に入る日本産納豆はとても高価な為、この一年で納豆を食べる機会がうーんと減りました。そこで自分で作っちゃおう!と思い立ち自家製◯◯ちゃん納豆を開発中?!
今回は一時帰国を利用して、納豆大好きな子供たちにからだに良い納豆をもっと身近に感じてもらいたいと思い納豆製造会社の中でも老舗中の老舗、おかめ納豆で親しまれているタカノフーズさんの納豆製造工場へ見学にやって来ました〜!
タカノフーズ株式会社
所在地:茨城県小美玉市野田1542
水戸工場の入り口です。看板のおかめちゃんの笑顔が出迎えてくれました。このおかめちゃんのお顔、あちこちのスーパーでよく見かけることはあるけれど、納豆工場までは行ったことはなーい!という方が多いのではないでしょうか?私は兄妹と三人で大好きな納豆をいっぱい食べて育ちました。気分はもう、ネバネバ〜〜♪
『タカノフーズさんの成り立ち』
創業は今から86年ほど前、タカノ商店という小さな納豆屋さんとして誕生。昭和57年には水戸第一工場という納豆の製造工場を完成させます。それと共に登場させたのがトレーパック。このトレーパックは実は、日清のカップヌードルの容器をヒントに、納豆を大量生産するために開発されたものだそうです。
現在のものは、昭和57年当時のものとほぼ同じ形をしています。左右前後どこから見てもそれほど変わりはないようには見えますが、現在のものと比べてみると、少し大きさが違うのが分かりますか?そうです!当時は今のものよりも少し大き目の容器で、三段ではなくて一段で販売していました。この大き目の容器には当時100グラムの納豆が入っていて、この納豆は各家庭で別のお皿に入れ替えて、卵やネギやお新香なんかを入れて、家族みんなでお皿から取り上げて食べるのが主流だったんですね。
ですが、だんだんと孤食化が進み、朝はパン食になったり時間がずれてしまう家族でも、いつでも美味しい納豆を食べられるように三段積みになった!という訳でお父さん、お母さん、子供、家族スタイルに変わって行ったそうです。
『おかめ納豆の名前由来』
全ての商品を「おかめ納豆」と呼ぶそうですが、この商品の名前、おかめ納豆だと思っていませんでしたか?私もそう思っていましたが、そうではなかったんですね。ちゃんと名前がありました。
この納豆の正式名称は・・・
極小粒ミニ3(ごくこつぶ ミニスリー)
という名前が付いていました。知らなかったー!極小粒ミニ3は大豆の大きさを表した名前だそうです。このミニ3は一段ではなくて三段なのでミニスリー。ということで「ごくこつぶ ミニスリー」です。もう覚えちゃいましたね。
『タカノフーズさんのこだわり♡』
納豆の原料である大豆、この大豆の品質がとても大切です。美味しいおかめ納豆を作るために、納豆に適した良質な大豆を厳選して契約栽培し、畑から工場まで管理しているのがタカノフーズさんのこだわりです。
納豆の美味しさは大豆の品質から。
尚、遺伝子組み換え大豆は一切使用していません。
こちら水戸工場での一日の納豆生産量は一日に264万個。日本で一番!世界で一番納豆を作っている工場だそうです。タカノフーズさんの社員さん曰くエイリアンが納豆を食べていなければ、宇宙一!だそうです。キャハハハァーー(笑)
『納豆の発酵と栄養価』
納豆は、発酵させることによって元の大豆に比べると、栄養価が大きくアップしていることはご存知でしたか?
ビタミンB2は6倍、葉酸は3倍、ビタミンKは、な、なんと86倍に増えているんです。納豆1パック当たり食物繊維はレタス1個分、鉄分はホウレンソウ1束分、カルシウムはしらす20グラム分にもなります。それ以外にもマグネシウム、アルギニン、ルチン、レシチン、イソフラボン、沢山の栄養素を摂ることが出来ます。
納豆になることによってできる独自の酵素ナットウキナーゼ、アミノ酸の一種ポリアミンが近年注目されています。
『納豆で食育』
毎日の食卓に納豆を上手くプラスして栄養バランスアップを期待!栄養豊富な納豆は、定番食の納豆かけごはんを筆頭に、納豆汁、納豆そば、納豆チャーハン、さらに他の食材と組み合わせることで一層おいしく食べられます。そして様々な料理に納豆を加えることで美味しくてからだに良いメニューを作り出すことが出来ます。納豆のレシピやメニューを独自開発するのも楽しみが広がっていいですね。(o^^o)/
『納豆博物館の販売コーナー』
納豆工場には午前11時半ごろ到着。見学予約時間の13時30分までたっぷり時間があったので先ず納豆博物館に入ってみました!正面入口を入ってすぐ左手は受付、右手は販売コーナー、納豆の商品がずらりと並んでいたので内容をひと通りチェックしました。
これは珍!こちらのそぼろ納豆は、茨城県水戸市のみの製造販売。お肉のそぼろが入っていると思いきや、茨城県の郷土食の大根の漬け物が入っています。試食タイムに食べてみましたが白いご飯がススム味わいでとても美味しかったです。
こちらは100グラムと沢山入った極小粒Big3「ごくこつぶ ビッグスリー」です。こちらの水戸工場さんだけでしか買えない限定商品。なんだかとても懐かしくなって自宅用に1パック買っちゃいましたー♪
ここだけでしか買えない 限定商品!
『納豆の歴史』
真っ直ぐ奧の入口を入ると納豆博物館があります。それでは館内を周って「納豆の歴史」についてほんの少しだけ触れてみましょう!
納豆の起源には様々な説がありますが、どうやら稲作が始まった縄文時代。藁で作った「苞 つと」と呼ばれる容器、この容器の中に入れた煮豆、大豆と藁との出逢いから偶然に生まれたものだと言われています。
江戸時代からこの苞に入った納豆が売られ庶民の間で長年に渡り親しまれて来たそうです。
「烏の鳴かぬ日はあっても、納豆売りの来ない朝はない。」
いい響き。納豆の食文化を通して、日本の古き良き時代がここにあったんですね。
昔の容器、苞に包まれた納豆、貝類、栗など。とても風情がありますね。
『納豆菌のちからはすごい!』
納豆菌は、ほとんどの細菌を死滅させてしまうほど強い菌です。熱々の沸騰したお鍋の中に入れてもガチガチに凍らせても死滅することはありません。納豆は、健康的で毎日の料理の材料として大変強い味方と言えます!
『いよいよ工場内の見学!』
はい、ごめんなさい。工場内での写真撮影はお断りですーぅ!ということでビジュアル抜きでお伝えします。納豆は1〜5の工程順で納豆が作られます。
1洗浄→水でもみ洗いして納得菌の繁殖をじゃまするものを全て洗い流します。
くね
2浸漬→大豆にたっぷりの水を吸わせて二倍の大きさに膨らませます。乾燥時の二倍ほどの重さに。
3充填→圧力釜で1時間蒸す。煮上がった大豆にムラなく納豆菌を熱いうちにスプレーして容器に入れ、タレとカラシを入れて、すばやく蓋をします。
4発酵→大豆や商品の種類によって発酵パターンを変えています。美味しいタイミングになるように食べごろを独自の技術でコントロールしています。
『発酵はどこで行われる?』
発酵は、容器の中で行われます。納豆は出来上がってから容器に入れるのではなく、容器の中で発酵して納豆になるんですね。
5熟成→納豆の旨み成分をしっかり閉じ込めるために冷蔵庫に入れてしっかり熟成させる。徹底した温度管理。
6包装→作業員の手作業による抜き取りチェック。温度が2.8〜3.2度にしっかり下がっているかどうか?温度計をブスっと挿して計測。トレーパックを開けて実際に納豆をびよ〜んと引っ張って粘り具合をチェックします。
びよ〜〜〜んっ!!
ほんとに、ほんとに一瞬だけですが、びよ〜〜ん!が見れました。感動の一瞬です。パチパチパチ〜(o^^o)
6出荷→全国へ配送。
いかがでしたでしょうか?
納豆は、日本人にとって身近な食材だけに、なかなか工場まで行ける機会がないのでは〜と思いますが、おかめ納豆の工場見学は、友達同士、カップル、夫婦、親子、皆んなが楽しく、美味しく学べるところ。一度行ってみる価値は十分にあるのではないかと思います。
これから次世代を担う日本の子どもたちが、身近な納豆をもっと好きになって、もっと食べて、日本の伝統食である優秀な納豆を世界の健康食品として、さらに広めて行けたらいいですね。
以上、タカノフーズさんの「おかめ納豆工場」見学レポートでした。
ご一読ありがとうございました。(o^^o)♡