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起業家からのリクエストで藍染め工房へ

藍もまた発酵なのです。ジーンズ、オールオーバーがアメリカ人にとって作業着なのですが、同時にとても大切なアパレルなのです。ファッショナブルに着こなすメーカーが作りたい起業家の男性が西海岸から来ました。

そこで、本格的に高級アパレルでスタートアップするという若者に頼まれて、藍染の某工房へ。徳島の空港にミニチュアがあったので、藍といえば徳島だと思いました。

 

「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがありますが、藍染めの青い色は、「JAPAN BLUE」として世界に知られています。深く鮮やかなサッカー日本代表の色です。(個人的にサッカー日本代表が知人のご子息様なので無理やり結びつけました。)

 

藍染の職人さんは、満月の日に仕事をするといいます。月の満ち欠けができあがりに影響するそうです。

乾燥した葉は、秋から春にかけて、藍師の手により、寝床に寝かされ、水やり切り返しを繰り返し、発酵してスクモとなります。自然発酵です。

 

スクモは、大量の乾燥した葉を発酵分解することで、藍の成分を凝縮させたものです。具体的には、スクモの状態では、藍色の成分であるインディゴは、水に溶けない顔料の状態です。

このままでは布にしみこまないため、染色もできません。このスクモに樫の木などの堅木からとったアルカリの高い灰汁を加え、スクモに住み着いている還元菌のえさとなる、お酒やフスマを加えて加温します。

 

25℃~30℃に保温しながら、2~4日発酵を待ちます。このとき、不溶性のインディゴは還元菌によって、水溶性のロイコ体インディゴ(還元型のインディゴ)に変化していきます。これが酸素に触れると青くなっていきます。

彼らは、藍染をした布を買い縫製はアジアの他の国に任せるそうです。

デザインだけ、母国で行うのですね。分業、これがいいことか悪いことか?それは、私の考える問題ではなさそうです。